リーダーたちの目標(2) 政治が掲げるべき目標
見識と公共心のある政治リーダーたちは、とりわけ以下の目標を受け入れ、これを採用している。
・コミュニティ(共同体)内の生活や幸福に影響を及ぼす決定を行う際にはコミュニティのあらゆる部門の人が意見を言えるよう確保すること。
・貧困の軽減と社会的包摂(ソーシャルインクルージョン)、ジェンダーの平等の実現のために立案されたプロジェクトやプログラムを実施すること。
・コミュニティ(共同体)のあらゆる社会経済レベルでの持続可能性と公平性の実現を目的とした計画・プログラムを支援すること。
・新エネルギーの利用や資源節約あるいはリサイクル技術、毒物や廃棄物の低排出・ゼロ排出のために、また、あらゆる活動における持続可能性の基準を組み入れた業務を促進するビジネスコミュニティとの協働に経済的インセンティブを提供すること。
・エネルギー、水、土地をはじめとする自然に関する共有利益を許容しうるコストで利用できる、人々の平等性に関心を払うこと。
・電力発電、輸送、コミュニケーションなど公共サービスにおいて安全で有効なエネルギー技術や資源技術を利用すること。
・公共医療において最新の現代治療法や技術を融合させること。
・都市デザインや建築では厳格な基準を採用し、公共住宅供給や、民間住宅および商業ビル、工場プラントの建設認可の前提条件の一部として再生可能エネルギー技術や有効な断熱防音措置を求めること。
・放棄された地域または恵まれない地域の再建や回復に対しては、不必要な都市の拡大に寄与することなく資金を投入すること。
・武器や戦争、軍事予算に現在費やしている1兆2000億ドルの大部分、大富豪や大銀行、大企業によって貯蓄されているお金の大部分を、社会の持続可能性や人間の幸福を目的とした、地域や国の、そして国際共同のプロジェクトの資金へと移すこと。